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我が家の梅も花芽がはっきりして蕾と呼べるまでになってきた。この梅もまだ切ったばかり。出始めの葉芽と花芽を区別する眼を持っていないので、12月のはっきりしてきた頃に剪定をするというスケジュール感。愛読している安藤吉蔵氏の『庭師の知恵袋』という本にも「正月になってからでも遅くない」と書いてあって、これをいつも思い出して作業に取り掛かっている。

実家の植物

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庭のことを考えているときにふと実家の庭を思い出して、どんな様子だっただろうかと思いだそうとしたけれど、細部はさすがに思い出せなかった。そうこうしているうちに、この図を昔に描いたことを思い出して、手元のiMacの中を探してみたところ、あっけなく出てきた。

しばらく眺めて思い耽っていると、小さな家だけど様々な植物が傍にあったことに、段々と嬉しさがこみ上げてきた。植物のサムネイル写真と記憶に残っている風景を照らし合わせてみたりもしたりして。当時はまだ園芸の知識は何もないので、これは何という植物?といちいち母に聞いては名前を埋めていったのが懐かしい。

柚子シロップの仕込み

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我が家ではなんとなく毎年の定番となりつつある柚子シロップをこの週末に仕込んだ。この時期は冷えた身体をゆず茶で温めるのが恒例となっており、そろそろ柚子茶を飲みたいな、寒いなと思っていたところ、スーパーの旬の野菜コーナーでちょうどよく見つけた。しかもちょっとお安くなっていたので、二袋買ってしまった。

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写真は仕込み作業をして翌日の様子。仕込み直後は蓋ギリギリまで氷砂糖が迫っていて、買いすぎたのではないか、入らないのではないかと気にしたものだが、なんとか押し込んだら入った。結果的にはそれで良かった。はやくも密閉瓶の6割くらいまで嵩が減っている。ちょうどいい量になった。これでどのくらい楽しめるのだろう。ちなみに今回使用している瓶はセラーメイトの2Lのもの。

セラーメイト 取手付密封びん 2L 220308

セラーメイト 取手付密封びん 2L 220308

この瓶に氷砂糖が1kg、柚子はおそらく1kg入っている。おそらくというのも、柚子の香りにつられて作業を急いでしまい、ちゃんと量るのを忘れたからなのである。次回は量るのを忘れないようにしたい。

トネ・コーケン『スーパーカブ』を読んだ

スーパーカブ (角川スニーカー文庫)

スーパーカブ (角川スニーカー文庫)

小熊という名の女子高生が出会った中古のスーパーカブが、彼女の世界を少しずつ広げていく、ささやかな日常を描いた物語。カクヨムでも読めるが、文庫版とはわずかに設定が違うようだ(僕はスニーカー文庫版を読んだ)。

寄り道をしてすこし遠くに出かけてみたり、用事はないけど走ってみたり、カブの不具合に向き合ったり、天候に気持ちを左右させられたりと、新しいことに気づいた時のくすぐったい気持ちや視野が広がっていく感覚、カブの存在を静かに楽しんでいる様子などが散りばめられている。

僕はバイクに乗ったことがないので、腕に伝わる振動とか風を切る感覚みたいなのを知らないのだけど、山梨の清々しい空気みたいなのを行間から感じて気持ちが良かった。ついカブに乗ってみたいという気にさせられてしまった。久しぶりのライトノベル通読であった。

山口晃『ヘンな日本美術史』を読んだ

ヘンな日本美術史

ヘンな日本美術史

本書は画家の山口晃氏が古い絵の解釈や周辺の歴史などを語るという内容の本で、ざっくり30作品ほどの日本画が出てくる。書名にもあるようにヘンな日本美術史なので、お行儀よく歴史をなぞる本ではない。筆者が勝手に見立てた先達の絵を余談も含めて記したものである。

評論家ではなく画家の目線で書かれている点がユニークで、足取りの軽い文章が気持ち良い。こういう見かたもあったのかと思わせるところもあり、また、ちょっとした余談も混じって楽しく読めた。

特に雪舟の絶妙な絵画空間のはなし、洛中洛外図の作者による仕上がりの比較、デッサンの東西の話は、なるほどなと視野が広がった。