2019年の水泳大会

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今年エントリーした大会がぜんぶ終わりました。今年は水泳の大会に初めてエントリーした年だったので、プライベートの過ごし方がいつもと違っていて、シーズンの半年間くらいは次の大会に備えて泳いでおかないと、という緊張感があって新鮮でした。学生の頃の部活動のよう。

今年の初め頃だったか、まだ歯が立たないだろうなと思いつつも、自分にとっての水泳の意味を、フィットネスからスポーツに変えたいなと、自分を試してみたい気持ちがふつふつと湧いてきて、大会情報を収集しはじめたのでした。でも、水泳の情報はまだまだインターネットに少ない感じがしますね。当日の様子はやっぱり行ってみないとわからない。とりあえずエントリーしてあとは何とかなるでしょうという感じでした。

初年度から勢い込んで3つの大会に出ることに決めました。1つは競泳、残りの2つはOWSです。OWSは淡水と海水という選び方をしたので、2つになりました。いずれにしても一人チームだったので、他の選手と会話したりはしませんでしたが、同じスポーツを楽しんでいる人たちがたくさん集まっている様子とか、会場のわいわいしている雰囲気に浸っているだけでも楽しかったなあーと。ほどよい緊張感とゆるさがどの大会にもあって良かったです。タイムが残るのは、やはり次の目標になって嬉しい。

OSAKA MASTERS OPEN 2019

6月、大阪にて。自分にとって初回の大会ということで、ベーシックに自由形の100mと50mに出場してみることにしました。一番の心配事は飛び込みのスタート。幼少の頃にした事はあると思うけど、遥か昔の記憶しかなくて、うまくいくかどうか心配していました。レース開始前の練習タイムで何度か練習して無理やり自信をつけました。周りの人もみんなそんな様子でしたが(苦笑)

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自分が25歳区分というのもあるだろうけど、イメージしていた通り、しっかりトレーニングを積んできた人が多かった印象です。組の中でも最後にゴールする想定のレーンが最初からアサインされていました。自分のタイムを知らなかったのでジムで適当に測って、50mの自由形は46秒でエントリー。結果は31秒でした。年代別の最下位でしたが、40秒を切るのは絶対に無理だと思っていたので、想定以上のタイムが出せただけで満足です。

エントリー種目が2つでも着替えたりアップしたり招集されたりしているとまあまあ忙しいですね。次の機会には別の種目にも挑戦してみたいところです。

第6回 琵琶湖・長浜オープンウォータースイムレース

京都に住んでいると遠出しないことには水がない。遠出してまで泳ぐのか?と最初は思っていましたが、今となっては現地の観光もできるので一石二鳥と思うようになりました。ただ、長浜は初めてのOWSということで、前日の練習会に参加してほとんど観光はしませんでした。練習会は参加の敷居を下げる良い取り組みだと思います。おかげさまでコースロープのないところを泳ぐ不安がだいぶ解消されました。

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数日前に台風がきていて、開催できるのか心配していましたが、なんとか早々に過ぎ去ってくれて絶好の天気に。本番のレースは1kmを泳ぎました。スタートは中央からすることにして、OWSの醍醐味の(?)バトルを経験してきました。スピードを出すと蹴られ、避けようと思うと殴られ、緩めようとすると蹴ってしまう。みなさん良い大人ですし、特に困るような接触はなかったですが、念のために気は引き締めていきたいなと思いました。

第一ブイを回る少し前には落ち着きはじめていたので、フォローする選手を見つけて、後をついていく作戦で泳ぎました。二週目に入ってすぐには、ウェーブスタートした女子の先頭集団にガンガン追い越されて、それにつられてか周りの男子のペースも上がって、フォローしていた選手に離されてしまいました。ラストはコースを少し外れてしまいましたが、初回の目標としていた完泳は無事達成です。

オープンウォーターだと1kmをあまり長く感じなかったので、少し距離を伸ばしても良いかなと思ったり。MCの人は900人と言っていましたが、アクセスも良くて参加しやすいですね。会場には屋台がいくつも出ていて、まさにお祭りでした。

せとうちオープンウォータースイミング 2019 in 渋川

2回目なので当日のレースだけ参加すればOKという気持ちの余裕が生まれました。となると、前日に予定を入れられます。岡山県の渋川海岸が会場だったので児島をぶらぶらすることにしました。児島と言えばジーンズということで、いろいろ試着して気に入った1本を買って帰りました。児島から渋川海岸まではホテルの送迎バスで移動です。

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数日前から雨の予報でしたが、当日は暑すぎず寒すぎずのちょうど良い気候に恵まれました。こちらも1kmで、長浜のタイムを上回ることを目標に。スタート場所への入場の流れで自然と一番端からスタートすることになりました。とても穏やかな気持ちで泳ぎ始められたので、やや距離は伸びるのかもしれませんが、端っこは悪くないです。

そこそこのペースを維持して泳ぎきる作戦で臨みましたが、途中で疲れてだらけてしまった。最終ブイを回ってからはまたスピードが戻っていましたが、ペース配分はもうちょっとイメージしておきたいなと思いました。とはいえ結果は1分20秒もタイムが縮まって16分14秒。すごい。体力というより環境の違いなのではとも思いますが。。

時計回りのコースで、周回ごとに計測の板をタッチするというIoT感のあるレースで、この分野にもインターネットが!となりました(長浜でもチップを装着しましたが、こちらはより自動化されたシステムを利用しているようですね)。結果がウェブで見れてパーマリンクまであります。ありがたい。

せとうちオープンウォータースイミングin渋川大会


来年は旅行らしい旅行もしたいのでほどほどにしつつ、また別の地域の大会を探してみようと思っています。

『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』(小山田育, 渡邊デルーカ瞳)を読んだ

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

  • 作者: 小山田育,渡邊デルーカ瞳
  • 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 発売日: 2019/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書名の通り、経営者を主な読者と想定して、アートディレクターがブランディングについて説いた本である。著者らのニューヨークと日本論が語られ、世界の(ニューヨークの?)ビジネスの流れが示され、なぜブランディングが必要なのかが説かれる。200頁でゆったり組まれた本なので、ライトに外観を掴むのには悪くないだろう。

それから、ブランドシステム(ブランドDNAとビジュアル・アイデンティティ)を中心に据えて、一貫性のあるブランド・コラテラル(様々な媒体の成果物)を展開していきましょう、という風に、ブランディングを行う上での手法と事例がコンパクトに示される。

本書で言うブランディングとはなにか。このように書いてある。

時代や環境、顧客ニーズを考えながら、企業/商品/サービスなどの持つ「らしさ=個性」を引き出し、価値を作り上げ、お客さまに与える総合体験の全てにおいて正しく演出し、伝わりやすく魅力的にデザインすること
p.82(ブランディングとは何か)

デザイナーらしい定義だと思った。ひとことで言うと世界観の統一と言うことになるのだろうか。マーケティング上の戦略を踏まえて、ブランドの価値観、振る舞い、コミュニケーションの仕方、言葉の使い方、見た目の雰囲気など客が触れる部分に一貫性を持たせること。

本書の例で分かりやすかったのは、洋菓子を売りたいとき、試食や贈り物でもらうことがなければ、客は購買するまでは実際に商品を体験する機会がないというもの。それでは何をみて購買を判断するのかと言うと、洋菓子ブランドに関わる全ての要素が醸し出す雰囲気であると。これをLook and Feelと言うらしい。実質的な商品の価値も大事だけど、周辺にあるブランド・コラテラルが判断材料になると改めて認識した。

余裕がないとそれらのクオリティ管理コストを削減したくなる場合もあるだろうが、そうじゃない、ということなのだと思う。中途半端にやるくらいならやらない方が良いのだろう。

感想

ブランドシステムを作るときにどのような中間成果物を揃えていくと、システムをシステムらしく運用できるかを知ることができたのは良かった。ただ、なぜそれが必要なのかは示されておらず、深い理解に及ばなかったのが残念。ある程度知識がある人が復習的に読むのには良いのかもしれない。

本書で外観と実践の全体像を掴むことができたので、次はより体系的な、あるいは本質的なトピックを扱うような本を探してみたいと思う。

言葉担当

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フリーライター小宮由美子さんのウェブサイト「言葉担当」をデザインしました。

小宮さんは言葉に関わること全般をお仕事にされています。小宮さんが紡ぎ出す言葉の数々は、ブランドや製品、そして物語と共にあります。手記を綴るように、言葉の風景が積み上がっていくと良いなと思い、互い違いに組んでみました。素朴で静かな雰囲気が出ています。

日本語と英語の多言語化対応も行っていますので、日本にとどまらず海外に向けても小宮さんの言葉がたくさん届くと良いなと願っています。

言葉担当

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『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ)を読んだ

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

本書は、人の態度や行動はどんな状況や情報に影響を受けやすいのか、またそれを悪用しようとする者からどう身を守るかについて書いてある。インターネットのどこかで目にして気になったので読んでみたのだけど、読み始めてみたら自分の興味範囲と重なっていることに気がついて、400頁の厚さも気にならなかった。普段のデザインの仕事で、人の行動を正しく導くために活用できそうな点もいくつか見つけられた。

内容は、目次を見るのが一番わかりやすいだろう。主に次の6つの心理的な力が紹介されており、豊富な事例とその考察が展開されている:

  • 返報性
  • コミットメントと一貫性
  • 社会的証明
  • 好意
  • 権威
  • 希少性

それぞれどれもが興味深いけれど、やはりエッセンスとしては、第1章で触れられている自動的な行動パターンを指すカチッ・サーに凝縮されるのだろう。著者も、何度も言及している。人が文化や慣習にどう向き合っているかに影響を受けそうだが、行動する時、行動させる時、そして行動させられる時に、本書で取り上げられている心理的な力が及んでいるかどうかを確認するプロセスを挟むと、その行動を増幅あるいは減衰させる手段が取れる、ということなのだろうと理解した。

ブックダーツコーナー

私たちは、二番目に提示されるものが最初に提示されるものとかなり異なっている場合、それが実際以上に最初のものと異なっていると考えてしまう傾向があるのです。
p.22(§ 影響力の武器)

水の温度、紳士服売り場、不動産などが取り上げられている。経験があるので気をつけよう。

コミットメントが効果的に影響を及ぼすためには、いくつかの条件が揃っていなければなりません。行動を含むこと、公表されること、努力を要すること、自分の意思で選ぶこと、です。
p124(§ コミットメントと一貫性)

人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行なったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになります。
p. 150(§ コミットメントと一貫性)

自分が主体的に行動していることを感じると、自分のモチベーションが高まっていることを感じる。

集団のかなりの数のメンバーが納得したという生の情報が、それ自体、他のメンバーを納得させるのです。
p.248(§ 社会的証明)

知らない場所に初めて行った時のことを思い出すと、自分の行動はまさにそれなので。本文では、社会的証明の原理が最大化するように環境を整えたリーダーが見事だったと言っているけど、これを抽象的に解釈すると、リーダーのコンピタンスってそういうことかとなった。

三種類の権威のシンボル—肩書き、服装、装飾品—
p.350(§ 権威)

5年前の書物なので、この5年で、何か新しいシンボルが出てきているかもしれない。とは言っても、これはこれで、そういう文化も引き続き存在するだろうし、普遍的な趣を感じる。

心理的リアクタンス理論によれば、自由な選択が制限されたり脅かされたりすると、自由を回復しようとする欲求から、私たちはその自由(および、それに結びつく物やサービス)を以前より強く求めるようになります。
p.388(§ 希少性)

仕事にも同じようなこと沢山あるよなあと思ったのでした。

画像をきれいな罫線で囲う

誰もが画像を罫線で囲うデザインを考えたことがあるだろう。私の場合、単にアクセントとしてつけたいと思ったこともあるし、ページ全体の統一感を出したいとか、画像が他の情報よりも重要なことを示したいと思ったこともあった。地と図の境界を明確にしたいという場合もある。

画像一枚一枚に対してつける・つけない、あるいは何をつけるかを柔軟に決めることができる余裕なり仕組みがあれば何も困ることはないのだけど、ウェブの場合は様々な制約によって、そうはいかない場合が多くある。そうして、全ての画像に一括で同じスタイルを適用することになったりする。

素朴に罫線をつけると、その種類によっては、画像のキワの色と線の色が調和しないことがあって、さて困ったということになる。経験的には、この問題は弱めの罫線を使用したいときによく起こる。

そこですぐに思いつくのがこういった策だ。

  • 画像と罫線との間に隙間を設ける
  • 罫線を太くすることで、罫線を擬似的な背景色として扱う
  • 画像に負けないように強い色(しばしば黒)にする

どの選択をするにしてもデザインのトーンに合っていればそれで良いけれど、どれもしっくりこない場合は、罫線を使うのを諦めて、背景色などの他のデザイン要素に同じような役割を担ってもらう必要が出てくるかもしれない。でも、その前に試してほしい罫線が一つある。それは私が勝手にPretty Borderと呼んでいる罫線だ。

Pretty Border

これは半透明の罫線を画像の内側に沿わせて重ねてある罫線である。現象として、画像のキワ1px分の色が変わっている様子が認識できる。そして画像のシルエットは極めてシャープだ。キワに白色がきても、黒色がきても、灰色がきても、滲んで見えることがない。総合的にみて満足度の高い罫線がつけられる。

画像の色がわずかに変わってしまうのがデメリットだが、それを許容できて、なおかつデザインのトーンに相応しいのならば、選択肢の一つとして重宝するだろう。

<span>
  <img src="image.jpg" alt="">
</span>
span {
  display: inline-block;
  position: relative;
  &::after {
    content: '';
    display: block;
    position: absolute;
    top: 0;
    left: 0;
    width: 100%;
    height: 100%;
    border: 1px solid rgba(0, 0, 0, .1);
    box-sizing: border-box;
  }
}

img {
  vertical-align: top;
}

https://jsfiddle.net/murata_s/631wjgb9/