Vimのカラースキーム Andon

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2014年につくったVimのカラースキーム「Andon: Colorscheme for Vim」の紹介ページをリニューアルしました。実際のエディタ上での見え方をシミュレーションしている見た目にしました。

AndonはVimのカラースキームです。長時間見つめても目が痛くならず、長期間使い続けても飽きがこないカラースキームがほしいなと思って、いろいろ見ていたのですが、しっくりくるものがなかったので、自分でつくってしまいました。

格好良いカラースキームが世の中にたくさんある中で、どんな配色のカラースキームをつくるのが良いのか。選べる色の数が決まっている中でどんな色を選択し、それぞれの色の意味をどのように定義するのか。ああこれは立派なデザインだなと思いながら、色を探す作業がはじまったのでした。

日本に暮らす人間としては、やはり日本らしいものが落ち着きますね。当時京都に引っ越してきたばかりの興奮も相まって、京都の街中にありそうな色を選んでみました。色の選択後、全体的に彩度を落として落ち着いた色味に。

ぱっと見た印象は渋くて目を引かないかもしれないですが、コードを書くという仕事をサポートする色としては、むしろこのくらい遠慮しているほうが良い気がします。自分好みでつくったからというのもあると思いますが、かれこれ3年間、飽きずに毎日使っているので、もしVimmerの方がおられましたら、ぜひ使ってみてください。

Andon: Colorscheme for Vim

鷹峰・光悦寺

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週末にふらっと鷹峰へと出かけた。この日訪れたのは光悦寺と源光庵の2つの寺院。初夏の木漏れ日が石畳の参道を美しいものにしていたのが印象的だった。光悦がこの地で諸芸に親しんでいたと想うと、どんな時間・どんな空気を捉えていたのかと気になりだして、山並みの稜線を目でなぞってみたり、庭の茂みを観察してみたりしてしまった。

森博嗣『作家の収支』を読んだ

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

本書は、著者が自身の作品によってどれほどの印税、原稿料、原作料、その他雑収入を得たのか、客観的な事実として赤裸々に明かすという内容である。作家の収支など、なってみなければ普通は知ることはできないものではあるが、著者は、ただ一人の作家の経済状況の例として「人生設計のための有益なデータとして取り入れてもらいたい」と本書の存在意義を語る。

学んだこと

  • 様々なものが積み重なって収入となっている
    • 原稿料
    • 印税
      • 印税にもいろいろある
      • 初版、増刷、DVD、グッズ、試験問題、翻訳等々
    • 著作使用料
      • ドラマ、映画等々
    • ブログ、公演会、トークショー、インタビュー
  • 小説の発行部数の推移の様子
    • 映像化などによって影響を受ける
  • 作家の支出
  • これからの出版

感想

単純に作家という仕事が、とても夢のある仕事であるのだなという感想を抱いた。ひとつの作品が次々と売れていくこと自体もそうだし、それによって安定した収入を得ること、つまり自分の好きなことを主たる生業として生きていけるということ。物質的な原材料というものがほぼなく、頭で作り出すコンテンツによっていろいろが回る。コンテンツはメディアミックスしてより多くの人に届く。あらゆることを上手く運べば、華やかな日常があるように思える。憧れる人が大勢いるのも納得がいく。

第4章「これからの出版」まで読み進めると、作家の話を中心としながらも、似たようなつくる仕事をする人にも言えるような内容が増えてくる。人を取り巻く環境は大きく変わらないだろう、デザイナーも、イラストレーターも、その他多くのアーティストも似たような状況にあると思う。マイナ化の話、細かい利益、ネット環境、コンテンツへのプライド、どれも身に沁みた。

こういったデータを知れることは面白い。作家という存在の一側面を知ることができたし、お金の感覚をひとつ磨くことができたように思う。

和田誠『銀座界隈ドキドキの日々』を読んだ

銀座界隈ドキドキの日々 (文春文庫)

銀座界隈ドキドキの日々 (文春文庫)

本書は、著者がデザイナーとして銀座のライト・パブリシティに勤めていた60年代の思い出を綴ったエッセイ。仕事のことや交友の思い出を中心として24の話が書き連ねられている。

各分野で有名な人々に囲まれて、エネルギッシュに過ごした日々の記憶が事細かに記されていてとても面白い。様々な仕事をする過程での思考や感情の動きが見え、交友エピソードや作曲の趣味、海外旅行の思い出や友人とのコラボレーションなど、その話題の幅も広く楽しい。