水泳を再開して10ヶ月

f:id:murata_s:20180318173814j:plain

水泳を再開して10ヶ月経ちました。毎日泳いでいるわけではありませんが、自分が意識的にスポーツに取り組んでいるというだけで珍しくて、まるで自分ではない誰かが泳ぎに行っているような感覚です。まともに体を動かしていたのが中学校の部活動でサッカーをしていた頃なので、10年くらいはたいした運動はしてこなかったということです。大学へ通いだして、勉強の息抜きに家の近所をたまに走ってはいましたが、息抜きというからには特に目標もなく、いつものコースをのんびり一周して帰ってくるというくらいでした。次第にデザインにのめり込んで疎遠になってしまいました。

近頃体力の衰えを感じることが増え、疲れやすくなったし健康診断の結果はすこし気になるしで、とりあえずランニングを再開してはみたのですが、人通りがなく信号もない山道を走っていた頃とは違い街中は走りにくい。かといって、わざわざ走りやすい場所にまで行くのも気が進まず、別の種目を探してみることにしたのです。そこで幼少期からなんとなく疎遠になっていた水泳を試してみたところ、これはなかなか良いのではと思えたのでした。

同じコースを行ったり来たりして、最初は退屈に思えたのですが、回数を重ねるごとにだんだんと楽しくなってきました。楽しみ方を覚えたというのか、次から次へと試してみたいことが出てくるようになりました。今ではGoogle Calenderで週に2回の繰り返しイベントも登録して、継続的に通うようになっています。泳ぐことが生活の一部になりはじめて、次を楽しみにする感覚はこれまでの自分のスポーツ経験の中にはあまりなかったものだったので、驚いています。上を見ればいくらでも上手な人はいますが自分のペースで続けられたら良いなと考えています。

寄藤文平『デザインの仕事』を読んだ

デザインの仕事

デザインの仕事

本書は、デザイナーである寄藤氏の経験談や実際の仕事内容に触れながら、氏のデザインに対する考え方に触れられる本です。デザイナーの友人からのお薦めで手に取ってみました。自分のいる業界にはない文化の話もそうだし、プロジェクトの紹介だけで終わってしまう本が少なくない中、一人のデザイナーとして何が良くて何が良くないとするかという物差しを知れたのが良かったです。

博報堂時代の話も含め、その時その時に考えている<なんか違う感>とそれに対する選択のエピソードは、共感するところが多かったし参考になる点が多かった。イラストレーション自体を売るのではなく、視点を変えてイラストレーションのモジュールを売ろうとしたり、シリコンバレーの姿勢に学んで賞には目もくれなかったりとその姿勢がなんか良いなと思ったりもしました。

レバレッジとイクオリティのバランスの話では、他のデザインと差をつけるという感覚に気づけたし、ストーリーの話では、たしかに自分も最近気にしてるなと共感しました。そのほかにも色々とデザインの仕事のヒントを得られたので良かったです。

カイシトモヤ『たのしごとデザイン論』を読んだ

たのしごとデザイン論

たのしごとデザイン論

たまには柔らかめの本を読もうと思って手に取った本です。大雑把に言うとデザイナーの振る舞いについてのヒントが書いてあります。仕事の考え方や関係者とのコミュニケーションの仕方、それからキャリアについて、ひと通り網羅されていました。これからデザイナーとしてやっていくぞという方にちょうど良いかもしれないですね。

著者のカイシトモヤ氏は自身のデザイン事務所を持ちながら美術大学で学生にデザインを教える立場にあるお方。

個人的には、数年実務に携わって、自分のデザイナーとしてのキャリアについて考えたいお年頃なので、5章「あなたのこれからを創る、たのしごと。」が良かったです。サラッと終わってしまったのが残念ではあるのですが、こういう視点もあるのだなと学んだ箇所もいくつかありました。デザイナーのキャリアみたいなトピックで1冊読みたいなあ。

ひとつだけ取り上げるなら、基礎研究と応用研究の話に触れておきたいところです。基礎研究と応用研究はデザインに取り組むときの態度です。

グラフィックデザインの展覧会でよく目にするなんとか賞で受賞した作品というものは、実験的なものも多く見ていて勉強になるのだけど、どのくらいこれでビジネスに貢献できるのだろうかと思うことがしばしばあったのですね。ここを目指さないといけないのかなと悩んでいたこともあったのですが、この基礎研究の考え方を取り入れたらすっきりしました。こういうのもあるよなというところから一歩解像度が高まった感覚です。

僕の解釈では、基礎研究は新しい表現を探す行為に近くて実利とかは気にしないもので、応用研究は基礎研究をベースに商業デザインの領域で取り入れることができるように再構築されたもの。賞は基礎研究の発表の場になることが多いので、「そこでは新しい表現の研究成果も評価される」という視点を取り入れてみると、組織や数字の話は抜きにして、それが評価される場があること自体は良いことだなと改めて思ったのです。こんど展覧会に行ったときに、すこし意識的に視るモードを切り替えてみようと思いました。

そのほか、5章の中には、やりたいからやるべきへ、スペシャリストかジェネラリストか、といった話が綴られています。言葉にしにくい考え方や概念もほどよく言語化されていてわかりやすい本でした。

冬越し

f:id:murata_s:20180126221823j:plain

デンドロビウムとガジュマル、それから若い万両を室内に取り込んでひと月が経った。水やりも二週間に一度くらいで元気に育っています。今年の冬はかすみ草のドライフラワーと一緒に冬越し。