安宅和人『イシューからはじめよ』を読んだ

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

本書には優れた知的生産をするための考え方と方法論が書いてある。身の回りの人がみんな読んでいる様子を耳にし、いつか読まなければと思い始めて10ヶ月もの月日が経ってしまった。やっと読み終わりました。考える技術・書く技術で問題をロジカルに解いていくような考え方は知ってはいたけれど、本書からは別の視点で問題への向き合い方について、いくつか新たな気づきを得ることができた。個人的に学びがあった部分を取り上げておく。

バリューのある仕事

著者はイシュー度が高く、また解の質も高い仕事のことをバリューのある仕事としている。イシュー度の低い問題ばかりを片付けていてもそれは大した価値にはならないので、イシュー度の高い問題をまずは見極めることが大事だという。細かな分かりやすいタスクは手をつけやすくもあるので、つい手を出してしまいがちだけど、少しでも時間を作ってどのタスクに時間を割くべきかをまずは検討する大事さを再認識しました。そして、イシューの定義にはなるほど感があった。

issueの定義
A)2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
B)根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
イシューからはじめよ p.25

めちゃめちゃ難易度は高いけれどそれだけ価値も高い。

分析とはなにか

自分の過去を振り返ってみると定量的な分析をまともにやったことがないということに気づいた。当然具体的な分析手法もよく知らない。著者は、分析とは「比較、すなわち比べることである」と説いている。ただ漠然と比べるだけでなく、比較の結果に意味が見いだせるように作り込んでいくという考え方が良かった。データを並べるだけで満足しがちなところに、意味のあるメッセージを付け加えていく。データの切り口を見直す。

面白かったです。定量分析の具体的な考え方を知りたくなりました。